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救命艇のLeMasTのレビュー・感想・評価

救命艇(1944年製作の映画)
4.0
アルフレッド・ヒッチコック監督作品。海上の救命艇というワンシチュエーションにおける8人の心理描写を描いた密室サスペンス映画です。

日本劇場未公開なので、ハリウッドでのヒッチコック作品の中では一番知られていない作品かもしれません。

これまた実験的な映画であるにも関わらず、面白い。というか良くできてます。

ワンシチュエーションの密室劇といえば同監督の『ロープ』がありますが、本作はそれよりも遥かに狭い"小さな救命艇の上"が舞台。なので狭苦しい。あっちにもこっちにも人。よくこんな状況下での映像を約100分間見せつけられるものだなと、、、感心しました。

しかもそのシーンに持って行くまでの手際がを良すぎます。見せたいところ(見たいところ)をしっかり見せてくれました。

本作は非常に狭い密室が舞台なだけあって、ヒッチコックのカメオ出演は難しかったらしく、新聞の広告モデルとしての出演となったそう...😅
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