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どぶろくの辰のhummingbirdのレビュー・感想・評価

どぶろくの辰(1962年製作の映画)
3.7
土方の話で、泥くさく男くさく、話もモリモリで好みは分かれるかもしれないけど、良い作品だと思う。

監督はじめスタッフ・キャストに昔からの人が多く、公開当時でも大人向けの作品だったのではないかな。

労働環境の話に、三船の男としての生きざまが絡む、クラシックな内容。

映像は、カットの途中からカメラを動かすシーンが多くて、意外性がある。ところどころ見ごたえのある場面があって、この監督はうまいと思う。

好きな女への接し方が分からず、小学生レベルの行動をする三船。有島一郎は砲弾の解体シーンがかっこよくてうれしい。三橋達也のヒールも良い。

池内淳子と淡島千景は魅力的。淡島千景の最後のセリフは心に残る。助演の俳優が多数出演してるのも見どころ。

2020/10/10「生誕100年 映画俳優 三船敏郎」
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タコ部屋の土方の話なので、男くさいというか、小汚いというか、そんな雰囲気で、途中まで展開も全く読めなかったんだけど、三船が自分を犠牲にして他人を助けるようないい役柄で、やっぱりこういう役は似合うなあと思った。三船にほれてた淡島千景さんには、その気持ち分かるよと言いたくなる。

「永遠の映画スター 三船敏郎」@新文芸坐
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