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夜更かし羊が寝る前に 〜君を捜しに行くまでの物語〜のchakoのレビュー・感想・評価

3.5
自分の執筆する小説の女性が現実に現れた!という、不思議な不思議なファンタジックラブストーリー!

これは現実なのか、幻想なのか
彼女は一体何者なのか・・・

始まりは「ルビー・スパークス」のようなラブストーリーかと思いきや、それだけではないのがこの作品。さらにもう一段階あって、あれ?これは一体・・・?と思うような展開が用意されています。

二人が日本大好きなのか、カタコトの日本語で会話したり、彼の理想のプロポーズ場所がなんと渋谷のスクランブル交差点というのも面白い。
彼曰く、「何千もの人々や車や光が溢れてる場所で、君が僕だけを見てるか確認したい」だそうです。海外の人から見る渋谷のスクランブル交差点が面白いというのはよく耳にしますけど、こんなロマンチックな事考えてる人がいるなんて・・・

ラストシーンもあまりに曖昧すぎて、観る人によって解釈がわかれそうなのですが、私は切ない結末というより、これが始まりだと捉えました。というより、そう思いたい。
タイトルにもあるように、これは"君を捜しに行くまでの物語" 
二人が不思議な出会いをしたように世の中には時々、目には見えない不思議な力が働いていると私は思うから、彼女がどこにいても、夢の中であっても現実であっても彼はきっと見つけると思う。

ミシェル・ゴンドリーの「恋愛睡眠のすすめ」に世界観が似てるので、そちらが好きな方にもおすすめです
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