安堵霊タラコフスキー

若い娘の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

若い娘(1960年製作の映画)
4.2
ナボコフのロリータとアメリカにおける黒人差別に触発されて作られたと思しき映画。

タイトルの通り若い娘(エロティシズム)を中心に男の浅ましさを描く様子は実に壮年期のブニュエルらしいもので、人間に対する冷笑的な態度が以前よりも強まるのを感じた。

短い時間で濃くまとまっている点や同時代のベルイマンに近い映像の良さ等も含め、個人的にはキューブリックのロリータより好みの作品。