こぅ

若い娘のこぅのレビュー・感想・評価

若い娘(1960年製作の映画)
4.2
映画数珠繋ぎ
前レヴュー【鮮血の女修道院】より、一人二役の怪演を見せた
クラウディオ・ブルック(本作デヴュー)繋がりでチョイス。

変態ルイス・ブニュエル監督、メキシコ時代の【孤島
(密室)サスペンス(・ドラマ)】。


白人女性のレイプ犯⁈クラリネット奏者の黒人トレバー
(バーニー・ハミルトン)は、ボートで逃亡、自然保護区の
孤島に辿り着く。
そこには、密猟監視員のミラー(ザカリー・スコット)が、
老人と少女エヴィー(キイ・ミアスマン)と暮らしていた…。


白と黒=白人と黒人(人種差別)、善と悪、という構図だ。

大人は、まともが一人も出てこない印象
(少女は、善悪どちらにも染まっていない)。
一見極悪人か⁈と思いきやそうでもなさそうな一面が描かれ
るのが絶妙。

終盤は、牧師(クラウディオ・ブルック)も登場し、トレバー
は、果たして黒か⁈白か⁈という論議になるが、黒人=
厄介事を起こす人間=犯人と決めつけ問答無用に殺そうとする
白人には、相変わらず胸糞だ‼︎

中盤のトレバーのクラリネット演奏に合わせて踊りだす
エヴィーのシークエンスだけ、空気感が違った。

本作でも、ルイス監督の変態度(美脚フェチ⁈)が、
爆発している(ジャケ写の不要とも言えるシークエンスもぶち
込んでくる)‼︎
また、エヴィー役、キイが 少女と大人の間 という絶妙な
雰囲気(色気)を漂わせているキャスティングが見どころ。

それを エロ眼鏡 で見て、身体に触れ、キスしてくるミラー。
街に行くと、エヴィーの為にワンピやハイヒールを買ってきて
着替えさせて、一見優しいようだが、お人形のように綺麗に
見せるって、全て自分の◯◯用に思えてくる。
物を与えて(釣って)言いなりにさせているのか、、ある
晩ついに、、

「私もう子供じゃない!」
この事を牧師は察して、ミラーに小児◯◯だと詰め寄る〜
転からラストへ見事に結ぶ(善のようで悪が出ている)。


モヤッとするようでしない秀逸な脚本。
こぅ

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