爆裂BOX

メガロドンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

メガロドン(2002年製作の映画)
3.2
グリーンランド沖に浮かぶ海底石油採掘施設コロッサス。そこに取材に訪れたTVクルーのクリスティンとジャスティンは採掘によって蘇った巨大な古代ザメメガロドンと遭遇する…というストーリー。
古代の巨大ザメメガロドンが暴れるサメ映画です。監督は特殊効果出身のゲイリー・J・タニクリフが務めてます。
海底石油採掘施設の採掘中に掘り当てた空洞から出現したメガロドンに作業クルーや取材に訪れていたTVクルーが襲われますが、メガロドンが登場するのは50分過ぎてからの後半からですね。それまでの前半は、作業員たちのちょっとしたキャラ紹介や、作業員が吸入ラインに侵入した古代魚ダンクレオステウスの稚魚に襲われたり、突如現れた空洞から入った世界で光り輝くクラゲなどの深海生物が浮遊する世界を発見したりと深海探索アドベンチャーテイストで進んでいきます。冒頭でメガロドンの歯を回転させながらスローで延々映したり、ダンクレオステウスの頭部を同じくスローで回転させながら延々映したりと尺稼ぎとしか思えないシーンも挟まれます。ダンクレオステウスが暴れまわる展開も見て見たかったな(サメ映画じゃなくなりますが)
後半登場するメガロドンはCGで表現されますが、今見るとお世辞にもいいクオリティとは言えないですね。PSかよく言ってPS2レベル。メガロドンだけでなく舞台になる採掘施設やヘリ等も同じレベルのCGで表現されてて、何かゲームのイベントシーン眺めてるような気分になりました。でも200年代の低予算作品と考えるとこのクオリティは仕方ないかな。潜水艇に食らいついて放り投げたり、リグに体当たりしたり、氷上突き破って襲い掛かったりと、その暴れっぷりは悪くないかな。登場が遅いから活躍が少ないのは残念ですが。
キャラの中では潜水艇操るロスが常に冷静で深海生物の知識もあってプロフェッショナルって感じでかっこよかった。最後の活躍といいこの人がほぼ主人公と言っていいのではないでしょうか。CEOのピーターもこの手の映画お約束の利己的なキャラじゃなくて、突然の事態に戸惑いながらも仲間の命救おうとする良心的なキャラなのは新鮮でした。というか悪役や不協和音キャラいないのは新鮮でしたね。
「スーパーナチュラル」で悪魔クラウリー演じたマーク・シェパードが作業員兼医者という役所で出演してますが、悪役が多いだけにそういうキャラかと思いきや、善人で最後まで生き残ったのも新鮮でしたね。
メガロドンVS潜水艇のバトルは結構ハラハラしました。その後のラストはお約束のオチでしたね。
CG塗れの絵面には戸惑ったけど、それなりには楽しめたサメ映画でした。