140字プロレス鶴見辰吾ジラ

映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

2.5
スタントマンマイクは死んだのだ

ミュージカルブームにあやかったのか?
マジカルガールにあやかったのか?
てっきりキュアフローラこと春野はるかが通うお嬢さま中学の学費を父親が金持ち人妻揺すって稼いでいたという事実が…的な下衆な妄想も踏まえて見ましたが、そんなことはなかったですね。

前作の体たらくなオールスターズから、修正かけてバトルモノとしての体裁を整えてきました。
バトル多きは満足なり。

ただミュージカルテイストとして歌は良いのだが、アニメーションとしてのダンスがどうしてもぎこちない。

ライバルのアイカツやプリパラごCGを駆使してハイクオリティな物語を仕上げる中、アニメーションの限界点をみてしまった序盤のダンスシーン。
スタントマンマイクはもういないのか?
プリキュアは歌とダンスでは相手の土俵で闘いすぎです。

ストーリーは、悪役が見事。満たされぬ承認欲求がフォックスキャッチャー的でしたし、その目的もセンスの方向音痴という悲しき野望。最終形態もシリーズ屈指のまがまがしさでトラウマになりそう。

バトル場面は、シリーズプリキュアの頼れる部分、オフビートなギャグシーンで攻めてきます。
そしてミラクルとマジカルの新人組は、予想だにしなかったイジメられっぷり。敵に舐められいたぶられ、ズタボロにされるとは…それはそれで感情移入しやすいですし、ダメージで咳き込むところなどキャラの自身の弱さへの不甲斐なさと落ち込みが伝わってくる思い切った演出。
幼女向けというより社会人も感情乗せやすかったです。

最後は主軸となる歌の力を存分に見せつけ勝利へ…
振り返ると満足感は得られますが、リアルタイムの感想はどうしても雑さが目立ちました。

ズタボロになっても立ち上がるプリキュアが好きな私としては良かったですし、ゲスト声優がプロメテウスの悪夢を運んで来なくて良かったです。

年に一度のお祭りですので、良作駄作関係なくライドしましょう!