まさに【閲覧注意】。
グロくはないし、胸糞でもない映画です。
でも精神衛生上、大変よろしくない劇薬です。
物語は3部構成。
1部と2部はまではごく普通の家族の、ごく普通の生活が描かれます。
ただし映像の質感がとにかく無機質。本当に淡々としている。
退屈になりがちなシーンの連続ですが、ちょっとどこかおかしくて不穏で異様に引き込まれます。
で、3部。
ネタバレになるので詳しくは言いませんが、その不穏な空気が映画全体に充満。
「え…なにやってんのそれ?」という映像が延々と続き、不安でいっぱいになります。
一言例えるなら…闇の深い断捨離???笑
観終わった後、心がズシーンと重くなり、何を観ていたのかもよくわからなくなります。
特典映像の監督のインタビューで、おぼろげながらテーマが見えてきた感じ。
後に「ファニーゲーム」や「白いリボン」「愛、アムール」といった傑作を生み出す、ミヒャエル・ハネケのデビュー作。
1作目からこれとか、この監督まともじゃないよ(褒)。