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セブンス・コンチネントの8bitのレビュー・感想・評価

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)
5.0
まさに【閲覧注意】。

グロくはないし、胸糞でもない映画です。
でも精神衛生上、大変よろしくない劇薬です。

物語は3部構成。
1部と2部はまではごく普通の家族の、ごく普通の生活が描かれます。
ただし映像の質感がとにかく無機質。本当に淡々としている。
退屈になりがちなシーンの連続ですが、ちょっとどこかおかしくて不穏で異様に引き込まれます。

で、3部。
ネタバレになるので詳しくは言いませんが、その不穏な空気が映画全体に充満。
「え…なにやってんのそれ?」という映像が延々と続き、不安でいっぱいになります。
一言例えるなら…闇の深い断捨離???笑

観終わった後、心がズシーンと重くなり、何を観ていたのかもよくわからなくなります。
特典映像の監督のインタビューで、おぼろげながらテーマが見えてきた感じ。

後に「ファニーゲーム」や「白いリボン」「愛、アムール」といった傑作を生み出す、ミヒャエル・ハネケのデビュー作。
1作目からこれとか、この監督まともじゃないよ(褒)。
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