あつぼう

心のカルテのあつぼうのレビュー・感想・評価

心のカルテ(2017年製作の映画)
3.4
こういうテーマの映画ってお涙頂戴の展開が多いけど、この映画は拒食症で苦しむ人たちの姿をリアルに描いているので、淡々としていながら伝わってくる事が多いと感じた。
個人差はあるんやろうけど拒食症の方が、食卓に出された食べ物に対して美味しそうっていう感情を抱くのは全く知らなかったし、体型など様々な葛藤と闘ってる姿を応援したくなった。
拒食症になるまでには、育った家庭の環境もあるんやろうけど、拒食症になったら一人で対処するのは難しく、いかに家族や仲間、そして医師の存在が大きいのかわかった。
主人公のエレンを演じたリリー・コリンズの演技が凄すぎました。まずは拒食症のエレンを演じるために、体重を落としてるけど観ているこちらが心配になるぐらいガリガリでした。役作りとはいえここまでするとはお見事です。
医師役でキアヌ・リーブスが出演してるけど、目立つことなく落ち着いた脇役に徹していて、こういう役の彼をいいもんやなぁ~と思った。
泣ける映画とは一線を画した感動作でした。
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