まりぃくりすてぃ

二つの顔の猟奇的な彼女のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

二つの顔の猟奇的な彼女(2007年製作の映画)
5.0
ここ一年間ぐらいに観た全映画中で一番おもしろかったぁぁぁぁ!!!!! 韓国映画でこんなに泣いたのは (『SUNNY』を抜いて) 初めてかも!!!!!

とはいえ、漫画っぽでチープで小汚い始まり方だった。けど、18分すぎぐらいの屋台での彼女の笑顔から、その後の、天に向かって「私もいるぞー」と叫んだ桜道のシーンで、心をグヮシッとされて、、、
以後は一度も中だるみナシ。
『猟奇的な彼女』へのオマージュ的モチーフ(ゲロとか🤣)が七つぐらい散りばめられてるけど、二番煎じとかじゃなく全然独立した内容で、むしろ2001年の歴史的国際ヒット作『猟奇的な彼女』と2011年の史上最幸作『SUNNY 永遠の仲間たち』を繋ぐ中間時期の、マストな役割をそれとなく担った重要作なのかも。(本作の洋楽の使い方なんか、あの『SUNNY』の最も感動的なシーンに影響与えてるはず✨)
そしてそして、“二つの顔の猟奇的な彼女” という邦題(英題は“ガールフレンドの二つの顔”)と見事に合致してる内容は、まとまりのよさ・彼女と彼の全行動理由の説得力の強さ等から、カオスでなく完全にコスモス。優れた優れた宇宙!
まだ尺の半分も行かないうちに私は涙じわーっとして、ミッドポイントあたりも掴みきりの尋常じゃなさが最強で、あとはラストまで一時間近く泣いて泣いて笑って泣きながら笑って感情揺さぶられっぱなし。流れにムリな過剰さがない。

その涙なんだけど、いわゆるタマネギ映画見たみたく単に涙腺のツボを機械的に刺激されて流れたんじゃない。本物の感動。愛に泣く。
主役の男の人クチャンを、そして彼女アニを、私は抱きしめたくて抱きしめたくて。。
美しい美しい灯台シーンを演るためにクチャン役はこの世に生まれてきたのじゃないかな。(海の波が動いてなかったのだけが元サーファーとしては不満だけど。まあ、元だから、いっか。)
うん、
誰かを本当に愛したことのある、または、誰かを本当の意味で愛しかけたことのある人が、これ創ったに違いない!
ジョーン・クロフォード主演の大傑作『枯葉』にかなり近いテーマだもん。(『エクソシスト』にも似てるけど😆)
てことで、立て続けに四回観て四回とも長時間泣いた! これからも毎日だって観たい。あと百回は観たい。これを観てこれを観続けて生きていきたい。人生の大切なお守りになりえます。きっと。

でも、今回、
泣きすぎて体調崩して、お腹に叱られ、パートナーにも叱られました😚😂😚


付録
◆マイ韓国映画ベスト10◆
 (今んとこ)
 ※ドキュメンタリーとアニメを除く

🥇SUNNY
🥈二つの顔の猟奇的な彼女
🥉下女
④新感染
⑤無双の鉄拳
⑥オアシス
⑦子猫をお願い
⑧それから
⑨82年生まれキムジヨン
⑩ただ君だけ

これを読んでくださったあなたのお薦め韓国作を、コメ欄でも自レビュー内でもどこでもいいから、気が向いたら教えていたたげれば嬉しいです🤗