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テキサスの死闘のアノのレビュー・感想・評価

テキサスの死闘(1958年製作の映画)
3.9
予告編の様なオープニングの掴みが抜群。
スターリング・ヘイドンは銛なんかで戦うから全然強くない、というかラストの一騎討ちまで見せ場が全く無い。
最も輝いていたのは悪漢ネッド・ヤングに対して精一杯の矜持を見せて散るユージン・マーティンであって、ヘイドンもマーティンも弱者でありながら強者たるヤング(こいつはこいつで障害者であったりと複雑な造形がなされている)に立ち向かっていくという克己心が主役とも言える。
ラストの一騎討ちでは義憤を抱く町民たちの視線をバックに、ヘイドンは父の形見たる銛をヤングに突き立てる。いかにもダルトン・トランボらしい説教臭い構図なのだが、その締め方が物凄い簡潔さで仰天する。ジョゼフ・H・ルイスには最後の最後まで驚かされました。
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