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テキサスの死闘の堊のレビュー・感想・評価

テキサスの死闘(1958年製作の映画)
3.0
ついに車輪どころか空調まで前景として利用される。爆速で見せられるオープニングからあっこれは傑作だと思わされる。[俺が命乞いしようとお前は俺を殺す、俺が殺すなと言おうがお前は俺を殺す、俺が走って逃げようがお前は俺を殺す…」。ルイスの映画ってアンソニーマンに比べて妙に軽快でヘン。殺し屋のほうも雇われ仕事で、右手を故障している。ふとした瞬間が、あれ?これカット割られてなくね?みたいな瞬間だらけでずっと楽しい。酒場を自由に舐め回す横移動は『たそがれ酒場』みたい。錨を背負ってえっほえっほしてる様をちゃんと映してくれてまじうれし。
ルイスははじめからこれで引退だと決めていてダルトン・トランボの脚本でやれたらしい。
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