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くちづけのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

くちづけ(1957年製作の映画)
3.5
原題『くちづけ』 (1957)

監督 : 増村保造
脚本 : 舟橋一夫
撮影 : 大原譲二
編集 : 中静達治
音楽 : 塚原哲夫
出演:野添ひとみ、川口浩、三益愛子、他

川口松太郎の小説を原作とした、特異な環境におかれた若い男女が出会って、結ばれるまでの二日間の物語を、瑞々しいタッチで描いた青春映画。

増村保造の監督デビュー作。

"ボーイ・ミーツ・ガール”なシンプルなメロドラマ構造に、現代的な青春像をドライかつエネルギッシュにたたき込んだ、旧来の日本映画とは異なる若々しく鮮烈な演出で、後に台頭する松竹ヌーヴェル・ヴァーグの若手監督たちに大きな影響を与えた一作。

「青春の愛と怒りと哀しみが、暴走し、屈折する姿を、できるだけダイナミックにスピーディーに展開させてみたのです。若者は世間を忘れ、本能の欲するままに動き、しかも美しく、たくましい。」
- 増村保造 -
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