緑雨

リオの男の緑雨のレビュー・感想・評価

リオの男(1964年製作の映画)
4.0
これは楽しい!

ルパン三世の元ネタになったと言われているが、キャラクタも話の展開もテイストも、ホントそのまんま。

バイクでのチェイス、空港、国際線、トラム、展望台、海沿いのホテル、モーターボートvs泳ぎ、ピンクのオープンカー、車での襲撃、建築中の木造建物、セスナ、スカイダイブ、酒場での大乱闘、ターザンロープ…魅力的な舞台で手を変え品を変え、大きな見せ場よりも、短いアクションが次々と繰り出される。

カラフルな縞模様の背景にパーカッションのBGMが流れるオープニングクレジットがおしゃれだし、冒頭の博物館での人物の動きを捉える構図や、リオに着いた直後の大俯瞰、ブラジリアの人工的な都市風景など、目を惹く画面も多い。

ジャン・ポール・ベルモンドの飄々とした伊達男っぷりもよいが、その後早逝してしまったフランソワーズ・ドルレアック(カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さん)も魅力的。
緑雨

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