まめだいふく

ジェネシスを追えのまめだいふくのレビュー・感想・評価

ジェネシスを追え(1980年製作の映画)
3.0
 完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
 これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

 とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

 さて、今回鑑賞した作品は……
 『ジェネシスを追え』 LDで鑑賞。
 1980年 アメリカ、ドイツ  サスペンス   先客2名様

 第二次世界大戦下、機密書類をスイスの前線へ送る任務を遂行するドイツ軍。
 時は流れて現在。
 刑事部長のトーマス・二ーリーが他殺体で発見される。彼の友人であったバーニー・ケイン警部補が、相棒のヨシダ刑事とともに事件を担当することに。
 被害者は死ぬ間際『Gene』というダイイングメッセージを残していた。
 捜査は難航したが、ダイイングメッセージの真の意味にたどり着いたとき、この殺人事件の裏には巨大な陰謀が隠されており、謎を解くカギはナチス時代のとある極秘計画にあることが分かる。それは世界情勢を根本から揺るがしかねない、とんでもない計画だった。
 そしてまた殺人事件が起こり、更にはバーニー警部補とヨシダ刑事の身にも危険が迫る……。

 本作は個人的に『邦題でネタバレしちゃってる映画』の元祖ではないかと思ってる。主人公は、被害者が遺した『Gene』というメッセージをそのまま『ジーン』という名前の女性だと考えて捜査を進める。だが途中でそれが『Genesis』と書こうとして『sis』を書く前に息絶えたということが分かる。つまりそこで、観てる側も主人公と同時に「ああ、そういうことか」と、靄が晴れる感覚を味わえる……はずなのに、既に邦題で『ジェネシスを追え』なんて言っちゃってるから、『Gene』が『Genesis』の書き途中だって感づいてしまうんだよね。まったくひどい!

 で、この『Genesis』って何なのかというと、ナチスが計画していた機密事項の暗号名で、この計画が成功していたら、先進国の勢力図は全く違っていたものになっていたかもしれないほどの一大事項。まあ、作中ではそれほど話がでかくなりすぎることはなく、普通のサスペンスとしてまとまってますが。
 とにかく、ネタバレさえなければもっと楽しめたかもしれない、残念な一本でした。
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