元ネタの神話の通り、ヒギンズはイライザを理想の女性像へと創り上げていく。
それが初めから意図したのではなく、無意識のうちに、というか否応にも自然とイザベルを自分の理想へと近づけていくのだ。そしてそれに気づいた時にはもう既に恋に落ちている。彼女が自分の道具ではなく、1人の女性としてヒギンズの本を離れた時に…
論理的で、自信家のヒギンズ。煩わしい異性との関係は私には必要ないと言っていたヒギンズ。そんなヒギンズが制御しきれない恋に、しかも自らの手によって創り出した道具に恋していると気づいてしまったヒギンズの切ない絶妙な表情がとてもよかった。
なので、ラストシーンでまさかまさかのイライザが帰ってきてしまったのは肩透かしを喰らった笑
あそこは切なさ溢れるヒギンズの美しい横顔でfinが絶対良かったと思ったと思うけども…
それでも、ヒギンズのキャラがよく立っていたし、正に天才言語学者然とした出だちが非常に良かったので大満足。面白かったです。