チッコーネ

ヴァンピロス・レスボスのチッコーネのレビュー・感想・評価

ヴァンピロス・レスボス(1970年製作の映画)
2.7
おサイケで『ジュ・テーム…』なサントラだけ所有しており、長らく観たいと思っていた作品。
「なぜこんな女が、こんな映画に出てんの」と訝しくさえ思うソリッド・ミランダの美女ぶりに尽きる内容で、特にストリップ舞台場面の作り込みは見応えあり。
美術は倒錯気味、全編を夢幻的な空気が覆っているのも面白いのだが…、とどのつまり「女体愛がすべて」という作風。
芸術ぶっていないところが救いなものの、またレズビアンものだから致し方ないところがあるものの、アラン・ロブ=グリエにも通じる凡庸さ/古臭さで、いま観ると保守的な感じさえする。