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狼たちの報酬のoden8のレビュー・感想・評価

狼たちの報酬(2007年製作の映画)
3.2
些か未来が見える男と愉快な仲間たち。
お話自体は愉快でもなんでなく。人生の機微をオムニバススタイルで描かれている。

人は、少なからず自分は蝶だと信じて願って生きている?だとしたら、蝶やと思える瞬間って??逃れられないと思っていた、蛹の様な因果から解放された時。心に、自分は自由で可能性に満ち溢れているんだ!!!という気持ちが芽生えた日。それは、心に羽根が生えたと感じるのだろう。

そのキッカケは??

人は、追い込まれた時にこそ自分の本能が牙を剥く。それは飢えた狼の様に。それは諦めからくるヤケクソなのか、全てを受け入れる覚悟からなる悟りなのか。一度、狼になったら引き下がれない。

人は蜜を求め羽ばたく蝶か、肉を求め野を走り回る狼か。僕は、あなたは自由ですか?

何かが見えてきそうで、見えてこないお話。薄っすら感じるのは、何かから解放されたり目覚めたりする感覚。
それは自ら気付くこともあれば、人によって気付かされることもあるってこと。
未来はその時、何を感じどう行動するかにより…その報酬は様々な形に成り得る。

ウィテカー氏って、ホンマ哀愁ある役上手いよねん。

Cast(役者·キャラ) 3.5
Story(物語) 3
Architecture(構成) 3
Picture(画) 3.5
Acoustic (音) 3
22-494
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