男はくらいよ監督さそり

帰って来たヨッパライの男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

帰って来たヨッパライ(1968年製作の映画)
3.5
自分が人生で一番最初に聞いた曲が帰ってきたヨッパライだった。そして、大好きで何回も何回も年を重ねる毎に聴いている。
それを大島渚監督が映画化!
どんなコメディになってるかと思ったら…
韓国人に間違えられたフォーククルセイダーズが韓国の密入国の軍人に散々な目に遭うという、コメディでも何でも無い政治映画だった!
全然曲と関係ないやん!
しかし、そこは大島渚。同じシーンが二度繰り返される構成や実験的な手法で、ベトナム戦争、韓国人、朝鮮人、日本人とは何かを不条理劇で描いている。
いきなりオッパイ出して登場する女優が誰かと思ったら緑魔子!
それ以外も殿山泰司、佐藤慶、渡辺文夫、小松方正と大島組の役者の怪演。特にカツラ被った殿山泰司は爆笑!
加藤和彦、北山修は棒読みだが味がある。はしだのりひこが石野卓球にしか見えなかった。
大島渚の韓国人役には笑った。
帰ってきたヨッパライより、イムジン河の方が印象に残る使い方してるのが大島渚ァ、うんッ、イジワル!