茜

ドール・ハウスの茜のレビュー・感想・評価

ドール・ハウス(1990年製作の映画)
3.0
メキシコにあるボロい人形工場を買い取った一家が、人形を通じて悪霊に襲われる。

チャイルド・プレイをはじめとして今でこそ人形ホラーは珍しくないですけど、本作の人形の何とも憎々しい表情は絶妙。
全然可愛くないし、元々の顔が既に怖いのに悪霊が憑依してからの凶悪な表情ときたら…。
ブス度では今まで観た人形ホラーの中でも圧倒的上位!そういう意味ではとても記憶に残る映画。

トータルで死んだ人間はわずか二人(だったはず)
死に様も非常に見せ方が地味で、血もほぼ出てこない。
これはド派手にポンポン人が死ぬ映画が好きな自分としては物足りないところ。
子供がメインの映画だから余り派手なゴアシーンは入れなかったのかな…。
あと映像と同じく展開もどこか地味な印象を受けたので、あまり興奮出来ずストーリーがイマイチ頭に入って来なくて印象が薄く…。

超絶可愛い娘の迫真演技と、利口な息子の機転を利かせた活躍があってこその映画でしたね。
ラストは確かにあっさりではあるんだけど、視覚的には盛り上がったし、このブン投げ具合も昔のB級特有の趣が感じられます。
すっごく面白い訳じゃないけど、人形ホラー界でもトップレベルでブスな造形はクセになるので一度観る価値はあるやも。
茜