まめだいふく

情熱の代償のまめだいふくのレビュー・感想・評価

情熱の代償(1988年製作の映画)
3.0
 完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
 これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

 とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

 さて、今回鑑賞した作品は……
 『情熱の代償』 LDで鑑賞。
 1988年 アメリカ  恋愛、法廷ドラマ   先客9名様

 シングルマザーのアンナは、一人娘の幼いモリーと二人暮らし。ある日アンナは彫刻家のレオという男性に出会い、彼に強く惹かれていく。
 まもなく二人は恋人同士になり、レオはアンナの家に頻繁に出入りするようになる。モリーもレオに懐くようになり、3人は幸せな生活を手に入れたかに見えた。
 しかしそんなある日、思いもよらない事件が発生。その事件を機に、アンナの元夫が彼女を告訴する。そしてすべての歯車が狂いだしてゆく……。

 『スター・トレック』シリーズのスポック役でお馴染みのレナード・ニモイ監督作。
 はじめはダイアン・キートンとリーアム・ニーソンのコンビで描く、大人のラブストーリーかと思いきや、いい意味で予想を裏切られた。前半と後半でガラッと映画の雰囲気が変わる。 ‶なぜこうなってしまったのか” 感が凄い。

 テーマの一つとなっているのが、子供への性教育のタイミングと難しさ。いつ、どうやって教えるのがベストなのか? これはなかなかの問題。性教育は幼児期(3歳~10歳)に行うのが良いとされてはいるらしいが。
 劇中では、寝る前に性教育の絵本を読んで聞かせる方法をとっている。

 そんなこんなで、まだ幼い時分に性について知識を得たモリーが興味本位で巻き起こしてしまう予期せぬトラブル。もちろん、モリーに罪はないのだが、幼い子供の純粋さと、そこに付け込んだ元夫の卑劣さがアンナとレオを窮地に追い込む。

 ダイアン・キートンとリーアム・ニーソンの名演も光るが、モリー役の子の演技も素晴らしい。
 なかなか見応えのある隠れた傑作と言えよう。無名なのがもったいない。

 因みにエキストラでマット・デイモンが出ているらしいのだけど、どうしても見つからない……。
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