カンパッチー

グレイティストのカンパッチーのレビュー・感想・評価

グレイティスト(2009年製作の映画)
3.5
地味ですけど、丁寧な作りな家族再生物語。

最愛の息子ベネットが交通事故で亡くなって、その悲しみが癒えてない矢先にキャリーマリガンがやってきて「あなたの息子さんの子供を身篭ったけど、行く宛てがないから居させてほしい」とかみんな余裕ないし、初めて会った人を居候させてあげるとかピアース・ブロスナンは神かな?ともスーザン・サランドンの拒否反応の方がまともなのでは?とも思います。2人とも演技がうますぎて多少スーザンの演技がくどく感じたとしても、歩き出せないふたりと弟の悲しみが伝わってきて泣けました。

しかし、前に歩き出せない家族に対して、途中途中導入されるキャリーとベネットの恋の馴れ初めが初々しくて、その後のふたりのことを考えると余計切なくなるんです。3人がキャリーを迎えに行くシーンは最高に良かったです。こんなに豪華キャストで良いストーリーなのに地味すぎて日本では未公開なんだから勿体ないもんです。

奇をてらった展開はないけれど、良い作品でした。