まいこ

ポワカッツィのまいこのレビュー・感想・評価

ポワカッツィ(1988年製作の映画)
3.3
普遍はファシズムだ

他人と解釈が違うからと言って異常な訳では無い。

フランシス ・F・コッポラの協力に加え、ジョージ・ルーカスまでもが資金提供を行い制作された"カッツィ三部作"第二作目。原題『ポワカッツィ』はアメリカ先住民ホピの言葉で、"自己の繁栄のために他人の生命力を食い物にする生き方"を意味する。伝統文化を守りながら暮らす南半球を「北」が作り出した進歩によって脅かすというテーマ。『トゥルーマン・ショー』と同じスコアを使用。

前作と比べたらテーマが明白で、意図的な画が多い。しかし、監督によると二つのシーンを除いて全てが自然発生的に撮られたものだという。
本作は南半球の生活に郷愁を覚え、礼讃するものでなく、あくまで機械的で均一的な北の社会が、様々な文化と価値観に分裂している南の社会を侵食している様子を描いている。結局、国は巨大な村社会よねっていう話。
ユニセフやら何やらで観たことあるような雰囲気が漂っていて既視感が凄かった。
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