職場の先輩に薦められて鑑賞したが、本当に良い映画だった。
ただ映画としては少し間延びしている気はするが、大人が中学生の心境に戻れない以上は仕方ない気がする。
原監督は今を生きる子どもたちに、綺麗事ではなくリアルを描くことで、「今を生きる」(問題だらけの現代を生きる)ということのリアルさを伝えたかったんだろうな。
死ぬな、生きろって。
家族に勧められた高校を蹴って、友だちと同じ高校に行きたいって、よく言ったよなあ。
両親は嬉しかったんじゃないかなあ。
社会は複雑さを増して、人もまた多面的であることの度合いが増していって、理想に囚われれば囚われるだけ死が近づいていく。
逆説的に言えば、人が死ななければ気がつけないってのはどうなのだろうな。
僕はそこが、現代人の危機感の欠如であり、本質的な問題である気がしてならない。