備前長船

17歳の肖像の備前長船のレビュー・感想・評価

17歳の肖像(2009年製作の映画)
4.5
「17歳のカルテ」のような作品を期待していたんですが、かなり違っていました。
馬鹿な少女が詐欺師に引っかかって人生を棒に振るのかと思いきや、後半こそがこの映画の神髄ですね。
キャリー・マリガンの評価が高いようですが、自分はスタッブズ先生の方が良かった。
最も強烈な印象を受けたのはユダヤ人に対する対応でした。
ナチ・ドイツ人を叩く映画は戦争から70年も経っているというのに、いまだに量産され続けている。
その反面ユダヤ人には腫れモノに触れるかのように、ユダヤ人を悪く撮るのはタブー的に扱われてきている。
この映画では珍しくユダヤ人を悪く撮っている。
ユダヤ人に支配されているハリウッドでは絶対不可能だろう。
これだけでも価値がある映画と言えるだろう。
ハリウッドから圧力がかからないか心配だ。
やっぱりイギリス映画はハリウッドには無い何かがありますね。
備前長船

備前長船