ジャイロ

サンタクロースはゲス野郎のジャイロのレビュー・感想・評価

サンタクロースはゲス野郎(1982年製作の映画)
3.6
リュック・ベンソン曰く、この映画は「ここ三十年のフランスで一番人気のあるコメディ映画」なんだそうな。フランスでは特に有名?そうなの?本当に?

『サンタクロースはゲス野郎』

このサンタクロース、ゲス野郎の名に恥じないくらいの立派なゲスでした。看板に偽り無し。極めてました。ゲスを。

最初、ぜんぜん馴染めなくてね。オロオロしちゃいました。激太眉毛の人が出てきた辺りから楽しみ方が分かってきたような、ますます分からなくなったような、そんな気がしました。

フランスの「命の電話」にはかけない方がいい。

絶対に。

死んじゃう

一人残らず死んじゃう

特にテレーズがヤバい

エレベーターのくだり、最初はクスりとしながら観てたけど、だんだん危険な展開になった時には血の気が引きました。

あれ?

これ、マズイんじゃないの?

死んじゃうよね

マズイマズイマズイ

死ぬって!

これすごいシーンになっちゃうってーーー!!

(/o\)



クセがすごい



特に激太眉毛の人、ヤバい

この映画、まったく品が無いけど最後の最後にはハートウォーミングなクリスマスをお届けしてくれる、そんなフランス流のちょっぴりビターなブラックコメディを想像していました。

ぜんぜん違うの

出てくる人が、どいつもこいつもみんなひどい目に合っちゃう。確かに笑えるところもありますが、どちらかと言うとドン引きする方が多かったかな。クリスマスプレゼントとか、ここ30年で観た映画の中で一番ひどいプレゼントだったなあ。

後になって電車の中で一人冷静に思い返すと吹いちゃうような、そんな映画です。

居酒屋で串焼きの盛合せを頼んだら、ししとうがついてきたりするじゃないですか。ほとんどのやつは辛くないんだけど、あの中に一本くらいすんごい辛いやつありますよね。意図せずあれを食べちゃった感じ。火を吹くぐらい辛い。もうずっと辛い。誰かタスケテ。そんな後味でした。