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血の伯爵夫人のtransfilmのレビュー・感想・評価

血の伯爵夫人(2009年製作の映画)
3.5
ビフォアシリーズでは超魅力的な、ジュリーデルピー様が監督&脚本&主演&音楽を担当した映画です。
数百年前のハンガリーで、
未亡人となってしまったデルピー様が、若い男をナンパして、うっかり夢中になって、若さを求めるあまり「血の伯爵夫人」になってしまう話。
「NY 恋人たちの2日間(?タイトルうろ覚え・・)」を観たときに、デルピー様のインタビュー映像を観たことがあって、
「私はポストフェミニストよ!」
「監督業なんてちょろいわ!」
と、おっしゃっていたので、
言っていたとおりの作品だなと思った。

「歴史は、勝者の都合が良いように塗り替えられる」
というセリフがキーワードとして出てくるけど、
・・これは、日本人だったら日ごろ実感してることかもですね。
この映画では、常に男性社会の陰に生きてきたかつての女性の歴史に対して、そういってます。
なので、フェミニストな方とそうではない方で、ラストの解釈は変わるのではないかな。と思う。
もしもフェミニストでなければ、この映画は完全にデルピー様怖いホラー映画だと思う。

この小娘が!・・って、デルピー様が少女の頭を殴るシーンが最高に怖い。デルピー様だったら、リアルでも本当にやりそうだからなおさら怖い 笑
あと、いけめん若男爵を落とすために、直球勝負で責めまくるところも、さすがポストフェミニンなデルピー様だと思いました。

よく出来たストーリーだし、良い映画なのではないかと思う。
さすがはデルピー様!な映画でした。
でも、デルピー様は本当に怖いです。
この映画を観た後は、とても呼び捨てになんてできません 笑。
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