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仮面の米国の犬のレビュー・感想・評価

仮面の米国(1932年製作の映画)
3.0
非人道的な扱いを受ける刑務所の実態を綴った手記を巡って展開されないので普遍的な脱獄ものではあるが、逃走の最中で絵に描いたような水遁の術を披露して、それをちゃんと水中から撮影しているのが良い。そもそも捕まった理由も不運なことだし、あれだけ更生して地位も名誉も獲得したのに娼婦である妻の機嫌一発で監獄逆戻りは不憫すぎる。暗闇に後退りしてフェードアウトする後味の悪さも悍ましい。
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