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三国志 第二部 長江燃ゆ!のsithmaroのレビュー・感想・評価

三国志 第二部 長江燃ゆ!(1993年製作の映画)
3.5
公開当時に新宿東映パラスにて鑑賞。

三国志アニメ3部作の2本目。

前作もやや駆け足感はあったが、今作はそれがさらに加速したような印象を受ける。
実は前作は黄巾の乱から呂布の死までを描いているので15~6年程度の時間経過なのに対して今作品は9年分の経過。
そういう意味では今作の方がゆとりがある筈なのに、性急に感じるのはなぜなのか?
恐らく三顧の礼から赤壁までに比重が置かれているために、そこに至るまでの削除の比率が高い故か。

三国志をどっぷり好きな人にとっては登場人物もエピソードもかなり削られて不満もあるかとは思う。
ただ初心者にも優しい作品を目指すと、これくらい解りやすい方がベターなのかもしれない。
とは言え、それを理解していても残念だという気持ちは否めない。

特に孫策に関して何もないのはちょっと寂しい。
劉備を主役とした時に絡むようなエピソードがないので削られるのは仕方がないのだが、それでも前作のラストで天下三分を担う英雄として孔明の口から名前が出てきているわけだし、もうちょっと何とかならないものか。

とは言え作画のクオリティは高いし、てっとり早く三国志という物語に触れられるアニメとして意義のある作品だと感じる。
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