滝和也

私を野球につれてっての滝和也のレビュー・感想・評価

私を野球につれてって(1949年製作の映画)
3.8
エンジェルススタジアム
7回の攻撃…始まる前に
必ずかかるあの曲(^^)

テイクミー♫アウト♪
ザ♪ボールゲーム♫

スタジアム中が歌い出す(^^)
あのハッピーな時間…

「私を野球につれてって」

実は最近ケガをしてしまいまして、お休みを頂いてます。入院中の唯一の楽しみは…大谷翔平の活躍(^^)エンジェルスの試合を見ることでした。その中でセブンイニングストレッチですとアナウンサーが言うと全球場で流れ出すのがこの作品の題名になっているこの曲です。何とも朗らかで、ハッピーになる素敵な曲でメジャーリーグの楽しさを表している素晴らしい曲です。

勿論作品もその曲に負けず劣らず、素晴らしい。底抜けに明るくて、楽しいミュージカルです。シナトラ&ジーン・ケリーにジュールズ・マンシンを加えた踊る大紐育そのままに水兵さんから野球選手に置き換えたメンバー、素晴らしいダンスと歌でストーリーを紡いで行きます。

ストーリーは…まぁミュージカルですからドタバタ喜劇で薄めですが…。スポーツモノの定番の様な造り、始祖みたいなんですね。恋とスポーツと悪い奴が上手く絡んで…ラストはハッピーと言う(^^)野球モノの大ヒットと言えばインディアンス(現ガーディアンズ)が舞台の石橋貴明も出たメジャーリーグ。そこにもこの作品のエッセンスを感じました(^^)

3人が織りなすダンスと歌が何より素晴らしい。中でも彼らがショート(6)セカンド(4)ファースト(3)のポジションで自分達を紹介するナンバーが素晴らしい。鮮やかな643のダブルプレーを歌とダンスで演じます。更に演者全てが登場する港でのパーティーシーンの大掛かりなダンスから、圧倒的なステップのタップを踏むジーン・ケリーのソロ。ココは正に彼の真骨頂、パワフルなステップが楽しめます。

ジーン・ケリーとシナトラには当然ヒロインが付くのですが、チームのオーナーになる女性ヒギンズにエスター・ウィリアムズ。ブロンドで品があって水着姿も美しい。ただ…ダンスを含めて好きなのはシナトラに迫りまくるシャーリー役ベティ・ギャレット。小柄なシナトラにパワフルに迫りまくる歌がめっちゃ楽しい。キスされてボーッとする表情も◎でした(^^)

このところ…家族の病気や仕事の忙しさで多忙過ぎた所でケガをしてやっと退院して自宅療養中…。でも前向きにならないと。映画だけでも楽しみたいと思います。そんなとき、丁度良い楽しい作品でした(^^)
滝和也

滝和也