牛猫

11:14の牛猫のレビュー・感想・評価

11:14(2003年製作の映画)
3.7
夜の“11:14”を中心に起こる様々な出来事に翻弄される人間模様を描いた話。

タイトルロールが洒落ていて期待値が上がったけど、それを上回る面白さ。これは誰かに勧めたくなる。

始まってしばらくどんなジャンルの作品なのか掴めずにいたけど、バンに乗った3人組のパートからガイリッチー風味が出てきて調子が上がってきた。
登場人物が割と悲惨な目にあうけど、みんな大なり小なり問題があって、自業自得な面が強いのでフラットな気持ちで観られる。
音楽の使い方も良いし、登場人物それぞれの関係性が分かるところや、すれ違いが発生する場面の見せ方、ネタバラシの仕方がスマートで爽快。
ハイライトはバトンが痛すぎる追いかけっこ。気の毒だし洒落にならないけど笑った。

欲を言えば警官のおっさんたちがもっと話に絡んできて欲しかった。

ヒラリースワンクに、MCUでお馴染みのコールソンに、トムハンクスの息子と、この手の作品にしてはキャストも意外と豪華。
時間が86分と短いので観やすいのも良い。
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