ぽち

不安は魂を食いつくす/不安と魂のぽちのレビュー・感想・評価

2.9
他に類を見ない独特の作品。

記憶に残る内容なのだが、個人的にはどうしても入り込むことが出来ずにノレなかった。
というか、男として「そこまでの老専趣味にはついて行けません…‥」ってのが正直なところ。笑

60代女性と40代男性のロマンスという設定自体がかなり特殊なのだが、それに輪をかけてヒロインを演じるブリギッテが本物のお婆さん。

リアリティの追求と考えれば凄い事なのだが、「夢を見させてくれる映画」という枠からは完全に離脱している。

そしてこれも個人的な意見だが、男性の心中が見えてこないのがもどかしい。
なぜ20歳も年上の「お婆さん」に惚れたのか。旅行から帰った時に気持ちが豹変していたのはなぜか。これが見えなかった。

インパクトが大きく、記憶に残るものの、「映画を楽しむ」という所からは離れてしまっている作品だと思う。



余談。
フェミの方からは総攻撃を食いそうなのだが・・・・
今作、男女入れ替えて脳内構築してみると、まったく違ったものになる。

初老の男性が20歳年下の女性と恋愛。
いや、普通にあるでしょ。って言う物語になるし、作り方で感動作にもなりそう。

なぜ?

それはね、男と女が違う生き物だからだよ~。笑
ぽち

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