とり

キラー・アンツ 巨大殺人蟻の襲撃のとりのレビュー・感想・評価

3.3
我らがC・トーマス・ハウエル。
周囲のザコB級俳優とは一線を画す存在感。
単なるチンピラ清掃員役でもどことなく頼もしい感じが出てるのが嬉しい。
B級パニック大好きの私としては及第点どころかけっこう満足のいく出来。
巨大蟻のちゃちぃCGも微笑ましいし、チャチなハリボテ蟻相手に死闘を繰り広げるB級俳優を眺めるのも楽しい。
何よりも個性的な登場人物が低予算のわりにたくさん出てるところがいいじゃないですか。
特に雑誌社のやり手ババアと特殊部隊のボスは強烈すぎ。こういうクレイジーキャラ大好き。
展開的にはさほど意味のない性格付けだったりするところがまた良し。
オシャレ雑誌の目玉となる人物を誰にするかって会話で、ブラッド・ピットだと物足りないしジョニー・デップだと行き過ぎってところに時代を感じさせてくれていいです。
何十年も経ってこれを観た時にちょっとした楽しみになりそう。
って、何十年後にこの映画を観る人がどれだけいるか知りませんがね。
巨大蟻をやっつける手段が超強力バルサンってところが最高にツボ。
ビルに閉じ込められて逃げ遅れた人たちが焦るけど、カウントダウンしようが別に大爆発するわけじゃないっていうチープさがなんともはや。
大佐がアリと記念撮影しつついい気になってるところなんて、人喰いアメーバを彷彿させます。いつバクッ!と襲われるのかと結構ドキドキしました。
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