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ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ〜血まみれの天使〜の8bitのレビュー・感想・評価

3.3
つまらないけど、面白い。

眼帯をした聾唖の少女がショットガンをぶっ放す復讐物語。
クリスティナ・リンドバーグが見事にハマッています。
最初から最後まで一言も喋らないけど、表情や視線ですべてを語っている感じが本当に格好いいし可愛い。
暗殺者らしい黒のロングコートからカラテの道着まで、なんでも似合っちゃうし、
ファッションにあわせて眼帯の色変えてるところなんかも凝っていて好き。

ハードコアポルノらしく濡れ場はエロスのかけらもない結合部のアップばっかり。
もちろん画面いっぱいにボカシが広がるわけですが、こればっかりはボカシがあって本当に良かったと思うわ。
作り手もポルノを作ってるという意識はあまりない様子で、濡れ場は本当に少しだけ。
抜く気満々で観ると痛い目に遭います。しかも結合部のアップはクリスティナ本人じゃないらしいし笑。
あくまでも少女フリッガが、自分を陥れた男トニーへの復讐と遂げるためのストーリーテリングに徹していて意外なほど〝映画〟として作られている。
ただ、作りがとてもユルい。特にアクションシーンのスローモーションのゆるさには爆笑。
警官ふたりをぶちのめすだけのシーンにどんだけ時間使ってんだよ笑。

ファッションもそうだけど、シーンによって主観ショットに切り替わる効果だったり、フリッガの眼球にメスが入るシーンは本物の死体を使っていたり、
ラストの処刑シーンに流れる音楽だったり、ところどころにハッとするようなセンスを感じる映画でした。

でもほとんど退屈だったwwww
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