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父の肖像のseapony3000のレビュー・感想・評価

父の肖像(1970年製作の映画)
5.0
親父を憎みながら落ち込んで不安になって、恋人はいるけど、気軽に愚痴を話せるセックスフレンドについ電話してしまう中年男のジーンハックマン。苦悩と我慢とブチギレと罪の意識の波が交互に押し寄せてきて心底わかりすぎるし見ているこちらも心苦しい。親父のヤなとこ集めたフラッシュバック、民間と州立の両方の高齢者施設を見学するシーンでのホラーみたいな音響と演出ののち、久しぶりに再会した婚約者に「お互い早死にしよう…」とつい出てしまう言葉。早々に勘当された姉の真っ当な言動とそこに行き着くまでの彼女の苦労が滲み出てくるエステルパーソンズの素晴らしい演技、こないだみた「レーチェル、レーチェル」の親友役も素晴らしかったし。
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