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ライラ/フレンチKISSをあなたとのakrutmのレビュー・感想・評価

3.2
カリフォルニア・ロングビーチを舞台に、レストラン経営者の男性とフランス人の女性チェリストとの恋をコメディタッチで描いた、ジェフ・ポラック監督のラブ・コメディ映画。主にTVドラマのプロデューサーとして活躍していたジェフ・ポラック監督が撮影した数少ない映画のひとつで、本作が最後の監督作である。

この映画を見てあらためて思うのは、ソフィー・マルソーって、なぜこんなに出演作に恵まれないのだろうかという点である。パートナーであったアンジェイ・ズラウスキーの作品は別として、こんな面白くない米国のコメディ映画に出演する必要性がまったく感じられない。個人的にソフィー・マルソーは世の中で一番美しい女性だと思うくらい好きであるが、正直言って演技はそれほど上手いわけではない。でも、それを差し引いたとしても、もっと彼女の女優としてのステイタスを上げるような映画を選択して出演させる/することはいくらでも可能なはずである。デヴィッド・スペード程度のチンケな(失礼!)俳優(元々はコメディアン)では明らかに役不足であるし、コメディ自体も結構滑っている。とにかくソフィー・マルソーより背の低い二流コメディアンと共演させることで、いったい誰が何を得られるのだろうか?

まあ、太陽の日差しが注ぐカリフォルニアの海岸沿いで輝くソフィー・マルソーを愛でるためだけに見る映画であろう。その他にちょっと注目なのは、フランスから彼女を追って来る元フィアンセ役のパトリック・ブリュエル。彼のイケメン具合は結構インパクトがある。若いときは(と言っても40歳くらいだが)本当にイケメンだったのである。このあと『ソフィー・マルソーのSEX、LOVE&セラピー』で再びソフィー・マルソーと共演するが、そのときはすでに冴えないおやじになっている(まあ、そういう役柄なのであるが)。
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