あーさん

恋愛準決勝戦/ロイヤルウェディングのあーさんのレビュー・感想・評価

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変なタイトルだけど笑、パッケージからもコメディだな ♪ってすぐわかる。

久しぶりに戻って来られたアステア(そら豆)好きのフォロワーさんが、ちょうどミュージカルを観られていて懐かしいな〜そう言えば最近歌舞伎ばっかりで洋物観ていない!とこちらを。(みゆたん、ありがとう😊)

フレッド・アステア全集なるものを持っているのに、あまり観てなかった、、勿体無い!

今回も恋愛ものだけれど、ダンスペアを組んでいるのは兄妹コンビ(フレッド・アステア、ジェーン・パウエル)。
ブロードウェイで人気者の二人に、ロンドン公演のオファーが舞い込む。それも、エリザベス女王のご成婚を祝ってのタイミング♪
はてさて、ショーは成功するのか⁈ そして、兄と妹それぞれの恋の行方は⁈

監督は、"雨に唄えば"や"踊る大紐育"、"FUNNY FACE"のスタンリー・ドーネン。

うんうん、この感じ。
好きなヤツ〜🎶
この兄妹コンビの掛け合いが最高に面白いし、勿論ダンスも(歌も!)素晴らしい。アステア先生、52歳だからキレッキレではないにしろ、さすがのお手前 ♪
アイディアも豊富で、無重力のダンス・シーンはどうやって撮ったの⁈ 色んな作品に影響を与えてそう。。船で踊るシーンとかも。
テンポ良く展開していくから観ていて飽きないし、全体を通してコントみたいなやり取りと素晴らしいショーの繰り返し、まさにミルフィーユ状態を堪能した!

結婚に向いてないんじゃないか、と悩む二人が切ないけど、考え過ぎても、、ね!
結局、ノリで突っ走ってしまえるのが羨ましい〜(一度で良いからあんな風に恋愛してみたかった!)

後先考えずにその時の気持ちに身を委ねるって、失敗もあるだろうけど、それもまた人生の彩りになるよね〜
考え過ぎの人生は楽しくない❗️

観た後の多幸感 ♪
決して結婚して終わりではないけれど、はじまりくらいウキウキしていても良いよねっっ!って思った。

ミュージカル好きな方には、特にオススメ!




追記

9月8日に崩御されたエリザベス女王陛下のロイヤルウェディングに因んで作られた今作。
お祝いに相応しく、笑顔や笑いが随所に散りばめられ、多幸感に満ちた作品になっている ♪
ロンドン五輪でジェームズ・ボンドと共演したり、また在位70年記念式典の動画でパディントンとティー・セレモニーをされたり、、と遊び心のあらせられた女王陛下も、こちらを楽しまれたのだろうか。。

25歳で戴冠されてから96歳まで
国に捧げられた人生。
本当に素晴らしい生き方だと思う。
国も人も間違えることはある。
でも、そこからどうしていけば良いのか?そのことをずっと考え、行動に移されて来た方だと。
ダイアナ妃の一件で、あまりイギリス王室には良いイメージを持てなくなっていたのだけれど、王室という所は決して凡人には及ばない苦労や孤独があるのだ、と改めて感じた。チャールズ国王の幼少期からの歩みを見ていると、やはり偉大な母のプレッシャーは相当だったんだなと。。
一つ一つは悲劇かもしれないけれど、国のために人生を捧げて生きる人達が個人の幸せと引き換えにどれほどの対価を払っているのかを考えると、大きな目で見れば、どんな選択にも外から文句をつけられるものではないのかな、と。
こちらは、"こうあるべき"の価値観から飛び出して、こんな風に自由にできたら良いな、、という世界観。素敵な作品だった!



エリザベス女王陛下のご冥福を、心よりお祈り申し上げます🇬🇧
あーさん

あーさん