デニス・ホッパー監督第3作目。
張り詰めた冷たい空気感が印象的な作品。家庭崩壊で行き場を無くし、パンク、エルヴィスに救いを求める少女の悲劇的な物語が描かれている。作品全体にもパンクな空気が充満していてとても良かった。
主演のリンダ・マンズの魅力が光る。この作品の後は役者として伸び悩みパッとしない役者生活を送ったらしいが、この作品での輝き方は凄い。発掘した人のことを心から凄いと思えるほどの逸材感だった。
そして父親役のデニス・ホッパー。最高の演技。リンダ・マンズの存在感をも超える圧倒的な存在感。流石だと思った。「ラスト・ムービー」に続いてホッパー監督作出演のドン・ゴードンも良かった。
元ネタとなったニール・ヤングの曲も劇中で流れ印象深い。
根底に「イージー・ライダー」を感じるデニス・ホッパー監督の80年代の傑作だった。