ただの映画好きな男

ナチスの犬のただの映画好きな男のレビュー・感想・評価

ナチスの犬(2012年製作の映画)
3.8
日本未公開作品。
ホロコースト作品は勉強のために色々鑑賞してます。
【ざっくりなあらすじ】
主人公のススキンドはユダヤ人だが、ナチス親衛隊大尉に管理能力を買われ、ユダヤ人収容所送りの選別係を任され、その地位を利用して同胞を助けるが…。

ススキンドは能力を買われているため移送リストから免除されている。
その地位を利用して同胞の命を助ける行動に出るが、計画がバレないように大尉に賄賂を贈り立場を守る。
その行為が同胞たちからすると“ナチスの犬”とされ、唾をはかれる。
一人でも多くのユダヤ人を助ける為に、同胞を裏切り手を黒く染める…。
ズスキンドの中立的な立場が辛いだけに心苦しい。
派手な展開はなく淡々とした内容だが、ナチスによるユダヤ人虐殺の非道についてその心情を丁寧に描いてると思った。