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シェラ・デ・コブレの幽霊のひでPのレビュー・感想・評価

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)
3.0
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幻のホラー映画。
監督は『サイコ』(1960)の脚本家であるジョセフ・ステファノ。
ABCの『アウター・リミッツ』シリーズに続いてCBSのホラーテレビシリーズ『Haunted』のパイロット版として製作したのが『シェラ・デ・コブレの幽霊』(1964)。
当初54分がその後撮影を追加し81分版となる。
1964年にアメリカで公開予定だったが、あまりにも恐ろしい描写で、試写会で嘔吐する者、体調不良の者が続出して上映中止になったらしい。
その後、権利関係のいざこざなのか、劇場未公開のまま放送もされていないお蔵入り。
アメリカでは珍しい足の無い幽霊(化け物でもなくゴーストでもなく幽霊)が出てくる。
長らく「史上最も怖い幻の恐怖映画」としてマニアの間で語り継がれることに。
『女優霊』『リング』にも影響を与えたという。
日本では1967年にNETテレビ(テレビ朝日)の『日曜洋画劇場』で1度放送されている。


盲目の資産家ヘンリー。
霊廟から夜毎にかかってくる電話に怯えていた。
彼の亡くなった母は「生きた埋葬」を怖れ、自らの棺の横にヘンリーの部屋へと繋がる電話を設置しており、その電話から夜毎に女のすすり泣く電話がかかってくるという。
ヘンリーの妻ヴィヴィアは心霊探偵のネルソンへ事件の調査を依頼する。
ヘンリーの家政婦であるポーリナはネルソンがかつて調査したシェラ・デ・コブレの事件を知っており、ネルソンを敵視する。
霊廟からの電話は霊による超自然現象なのか、何者かによる策略なのか。ネルソンの調査がはじまる。
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