ぽち

魔性の女スパイのぽちのレビュー・感想・評価

魔性の女スパイ(1985年製作の映画)
2.5
翌86年の作品を最後に映画には出なくなったシルヴィア33歳の作品で、昔の華麗さは無いものの女スパイを妖艶に演じていてサービスシーンも多く、彼女のファンは観る価値のある作品。

でも映画としては迷走していて、かなりポンコツであることは確かだ。
それなりに予算もかけている映像は良いのだが、オープニングの乳出しダンスから始まり、サービスシーンでまったく萌えない。

これは監督がストーリーやシチュエーションでエロティシズムを語る事が出来ず、とりあえず脱いどけばOKという安易な手法に頼ったせい。

マタハリという女性を語る上でかなり重要なファクターのジャワ舞踊だが、ジルヴィアのダンスがお粗末で説得力が無い。でもマタハリも最初はいい加減な見よう見まねで一発芸的に披露したのが受けたようなので、「リアリティ」と好意的に見ておこう。

ストーリーは気にせず無視して、シルヴィアを愛でる事に集中して見ると楽しめる作品。


余談。
実際マタハリはほとんど重要なスパイ活動はしなかったようで、高級娼婦として男を渡り歩いているうちに、両国にいいように使われて、最期はフランスの戦略的失敗を、マタハリのスパイ活動のせいで失敗したと、スケープゴートとして処刑された、思えばかわいそうな女性。

でも、これだけ世に名が残れば慰めにはなるかもしれない・・・・・・
ぽち

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