ぽち

最後のサムライ/ザ・チャレンジのぽちのレビュー・感想・評価

1.5
数百万かけた超豪華な食材で作った闇ナベ、って作品。

三船、稲葉、宮口の「七人の侍」出演者に加え中村”紋次郎”敦夫まで使ってこの内容。もったいないなんてものじゃない。

主役のショボさもあるが、監督のセンスの無さが酷い。
ラストの決闘など、せっかくそこまで「家宝の刀」って言う重さがあったのに、一気に子供のチャンバラになってる。

あの超カッコいい殺陣が出来る三船を使ってこれだよ。
あの紋次郎のリアリティある戦いが出来る中村でこれだよ。

「とんでも日本」描写は制作年代を考えれば許せる範囲だし、そこは笑えるのだが、日本映画界の宝ともいえる名優達を無駄遣いしたことは「罪」と言える所行だろう。

当たりの多いジョン監督だが、今作に関しては大ハズレ。というか、腹立たしい作品。

余談。
食材を無駄にした闇ナベだが、こうとも言える。
せっかく牛肉があるの「だし」をとるのに使い、「しらたき」をメインにした料理にしてしまった、って作品。
もちろん、セガールのことね。

もし彼を主役にしていたら、もっとはじけたB級作品で、カルト的な味が出たと思うのだが・・・・
ちょっとオネエ言葉が入った大阪弁で三船と絡んでいるところを想像するだけで笑えるぞ。
ぽち

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