かじドゥンドゥン

変態島のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

変態島(2008年製作の映画)
3.4
6ヶ月前の津波で息子が行方不明になり、心の傷がまだ癒えない白人夫婦が、プーケットに滞在している。ある日、孤児を救うチャリティーパーティーに参加した夫妻は、公開された資料映像の中に、自分の子らしき赤いシャツの少年を認める。夫はその後、繰り返し映像を見て、やはり息子ではないと判断するが、妻はそれが我が子だと信じ込み、映像が撮影されたミャンマーの島に行くと言ってきかない。

ビザ発給までのタイムロスも厭った二人は、怪しげな仲介業者に依頼し、弱みにつけ込まれて身ぐるみ剥がれながらも、いちおうは目的の島に辿り着く。するとそこは、少年たちだけが暮らす不思議な島で、ガイドの男も夫も彼らに殺される。そしていまや半狂乱の妻はというと、無言のまま吸い込まれるように少年たちの一団に加わって、彼らの母として君臨する。(少年たちは女を取り囲むと、これまで触れたことがなかったのだろうか、ベタベタと彼女の体―特に乳房―に触れる。)