爆裂BOX

NAKED ブービートラップの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

NAKED ブービートラップ(2008年製作の映画)
3.6
ドライブ中のカミッラら4人の若者は立ち寄ったスタンドで見知らぬ女を拾うが、正体不明の男達に襲撃され、連れてこられた森の中で狩りの標的にされてしまう…というストーリー。
「NAKED」シリーズの一つとしてリリースされたノルウェー産の人間狩りホラーです。
お話は街からやってきて、田舎者をバカにしたりしてる(一名だけ)若者達がヤバい奴に襲われるという定番の流れです。ランタイムが76分と短いので、主人公達のキャラ掘り下げもそこそこに拾った女性と、仲間の一人が殺されて拉致されて森の中での狩りへと進んでいくテンポの良さは良いですね。森に入ってからは逃げる→捕まる→逃げるの繰り返しになるのでちょっとメリハリはない気がしますね。
ゴア描写はショットガンで撃たれて穴が開いた足や、腹切り裂かれて内蔵引きずり出したりと結構きつめですね。血の色が黒い感じなのも特徴的。
ハンター達は見た目普通のオッサンですが、一言も発さずに猟銃やナイフ使って狩りに来るところが不気味でいいですね。やられた時だけ人間らしい悲鳴上げる所も良い感じ。最後までハッキリした正体明かされないのも謎めいていて何だか「悪魔のサバイバル」彷彿しました。ただ、主人公達に対して完全舐めプでかかってきてナイフ奪われて刺殺されたり、銃で撃たれたりと結構マヌケな所あります。
主人公カミッラの彼氏ローゲルがDV気質のモラハラクソ野郎で最初から仲間の事悪く言ったり、スタンドのダイナーで地元民露骨にバカにしたりとかなり最悪。なのにカミッラは彼のこと庇ってはぐれた時も「置いていけない!見捨てられない!」という所はイライラしました。でも最後アッサリ見捨てたのは笑った。反撃で初めてハンター倒して人殺したことに泣き叫ぶ所や、ボコボコにされて血塗れ泥まみれになる所等弱者の決死の反撃感あって良かったです。ミアとヨルゲン姉弟は最初距離感近すぎてカップルかと思いましたよ。一番まともな感じだったミアが一番最初に退場するとは。弟のヨルゲンもまともだったな。
邦題のブービートラップ全然出てこないじゃんと思ったら、最後の最後にあんな物が出てくるとは。ヨルゲンあそこまで生き残ったのに残念。
ラストもなんか不穏な空気感じさせるラストでした。
人間狩りスリラーとしては充分に楽しめる作品ではないでしょうか。