荒野の狼

チャック・ノリスの 地獄の復讐の荒野の狼のレビュー・感想・評価

3.0
1982年のアメリカ映画。チャック・ノリスのブレイク前の映画。日本では劇場未公開、アメリカではテレビでは放映されており原題はForced Vengeance。全体に暗い映画で、全編を見ると時間の無駄と感じる人が多いと思われ、後味もよくない。しかし、この映画の最大の魅力はチャック・ノリス対坂口征二の隠れた名勝負。私は、柔道家・プロレスラーの坂口は見慣れていたが、彼の出演を知らずに本作を視聴したときは、もの凄い迫力の長髪の大男は一体誰なのかわからなかった。風貌からは、坂口と同時期のプロレスラーストロング金剛(小林)かもと思ったが、出演者名を見て、坂口と知り驚き。
坂口が暴れると、ちょっと体格のいい黒人なんか坂口の相手ではない。坂口が洋式便所を引き抜くシーンがあるが、他の俳優がやったなら冗談にしか見えないものが、説得力十分。ノリスも完全に圧倒。暗い映画で、ノリスとの闘いも暗いですが、坂口が本気を出せばこんなものという、プロレス柔道ファン必見の2分間です。プロレス時代はアントニオ猪木の引き立て役に終わった印象の坂口は柔道ファンには残念な部分がありましたが、本作の強さは、全日本柔道優勝の片鱗を見せ本物
荒野の狼

荒野の狼