Rosso

ブレスのRossoのレビュー・感想・評価

ブレス(2007年製作の映画)
3.3
最近ハ・ジョンウ様不足な日々送ってたんでここらで補給っと。
しかし今作の夫がハ・ジョンウ様を起用せねばならない意味はちょっと薄いかなあ〜
それよりも何よりも妻と死刑囚、そして保安課長のそれぞれの思惑・利害関係の構図がこれまたキム・ギドクだねえ。

ハ・ジョンウサイドからするとまーじで妻の奇行の意味は分からないと思うが、まあ男を欲して死刑囚へではなく、死っつうものへの尊さや興味心からの欲求なんだと解釈。
そして迎え撃つ死刑囚さんも千葉ロッテマリーンズ角中勝也さん顔負けの迫真顔で受け入れて段々心許すの本当に草。
結構彼も何かあるんじゃなかろうかと訝しんでましたが、無事ただの愛の獣でしたな。
そんでもって彼らの面会を許し、防犯カメラ越しに観劇する保安課長。
本当になんなんだよ、これ。(褒め)

春やら夏やら妻がノリノリで壁紙貼って小道具用意してヘッタクソな歌をルンルンで歌う絵面ほんとずるい。(くさそうなのがまた...)
さらに夏の歌がまさかまさかの幕張の安打製造機福浦和也さんの2009年までの応援歌のメロディであやうく声出そうになった。
(俺らは叫ぶ〜打て福浦打て福浦〜 のやつね)

まああのラストはハッピーエンドでええのかしらね。
ゴーン・ガール的なハッピーエンド(?)に終着すると読んでたら、楽しそうに雪合戦するわデュエットするわで最後の最後にあれ?と脳内混乱してしまった。

キム・ギドク作品にしては過激描写少なめ&90分切る尺なので、彼の世界観を許容できるか否かの選別にピッタリな映画と思います。
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