1992年にブラジルのカランジル刑務所で起きた暴動虐殺事件を描いたもの。
当時ボランティアで囚人のケアをしていた医師が自身の経験を綴った著書を元にしているらしい。
そもそもこのカランジル刑務所、定員オーバーで囚人ぎゅうぎゅう詰め、いつ何が勃発してもおかしくないんじゃないか……と思った。
が。
意外と自由にやっている。中盤までは刑務所ライフも言うほど悪くないかも?と錯覚してしまいそう。
たまにやってくる医者だって慣れたもんで、君は何をしてここにいるの?あとどれくらいいるの?なんて笑いながら話す余裕っぷり。
囚人たちのキャラ紹介のようにいろんな人にフォーカスしながら進む。
まあでも想像通り揉め事は起こるし、こりゃヤバイことが起こるかも?と思って観ているわけだが意外と予想以上のことは起こらず、んー?と思っていると起こるんだな。
意外と囚人たち話聞く耳あるんじゃん?と拍子抜けしてたところにいきなり始まる。
虐殺って鎮圧隊が武力行使で容赦ない銃撃を行ったことから起こった地獄絵図だったのね。
中盤までの刑務所ライフと終盤の虐殺シーン、まるで別の映画を観ているようだった。
そしてパッケージにもなっているあのシーンがなんとも。
女装囚人を演じたのがロドリゴ・サントロと知ってびっくり。かわいすぎる!!!