このレビューはネタバレを含みます
まず成りあがり者ピーターを演じるのは「マルコヴィッチの穴」で有名なジョン・キューザック。
小心で信頼できなさそうな薄い唇と大胆不敵な言動がミスマッチしていて魅力的でした。
ピーターは観た人ほとんどみんなに嫌われるようなキャラクターですが、彼視点で観るとなかなかにかわいげのある憎めない奴なんじゃないかと思います。
対してティムは、私にとっては「ボストン・リーガル」でおなじみの悪役から三枚目までこなすジェームズ・スペイダー。
恵まれた者の優しさとおおらかさ、そして鈍感さがちょっと抜けた顔立ちに絶妙に合っています。
そんな主役二人によるいわゆるブロマンスな映画です。
育ちの差のある者同士、憧れ信頼し嫉妬し偽り裏切り、そこに唯一無二の絆が残る。
いい男二人がそんなことやってんだからもうLがあるかどうかなんてどうでもいいんじゃないですかね?
腐女子に見てほしい映画でしたねー。
ただ、キャラクターと設定はかなり好きだったんですが、映画全体としては普通かな。
エピソードひとつひとつはいいんだけど、単調に物語をこなしていってるそんな風に感じました。