■NOTE I ザッパ・フリークなら周知の1971年に製作された伝説のカルト・ムービーが、貴重な日本語字幕版にてDVD化。 これは国内で1993年にオンエアーされたTV映像がマスターとなるもので、監督・原案・出演の3役をこなしたザッパの映像作品として、過去にはVHS等でも流通していた中、もちろん現在入手困難。そしてそれらよりも画質クオリティーは向上しています。そしてマザーズがツアー中に立ち寄った旅先で繰り広げられた物語という設定の、滅茶苦茶な世界観が描かれており、モンティパイソン風の寸劇、TVショーのパロディ、ミュージカルなど映像のミクスチャーともいうべきこの作品は、やはり字幕がないとかなり理解不能なもので、そのあたり今後オフィシャル化されない限りは、本アイテムがうってつけとなるもの。 また映画本編のザッパ本人役にリンゴ・スター、そしてキース・ムーンが修道女役で登場と、キャストも楽しめるフリーキーかつ、鬼才ザッパが作り上げた音と映像のめくるめく虚構の構築世界を堪能できる1時間40分。
■NOTE II(VHS裏面より抜粋/翻訳)
“Just the right touch of insanity… a stunning achievement.” — Robert Hilburn, Los Angeles Times
↑Vincent Canby「Film: Frank Zappa's Surrealist '200 Motels'」『The New York Times』1971-11-11、https://www.nytimes.com/1971/11/11/archives/film-frank-zappas-surrealist-200-motels.html
■NOTE IV ロイヤル・フィルを含む『200 Motels』の主要シーンはロンドン郊外の「パインウッド・スタジオ」にて1週間で撮影され、マザーズ・オブ・インベンション、ロイヤル・フィル、リンゴ・スター、セオドア・バイケル、キース・ムーンが出演した。しかし、監督のトニー・パーマー(2009年に『200 Motels』をリイシューした際)は、ザッパのトランク一杯の資料から得た脚本のすべての要素は、制作中に完成したと主張している。ビデオテープで撮影され、BBCで使用されていたテクニカラーのフィルムプリンターを利用して35mmフィルムに転写された初の長編映画である。(英語版Wikipediaより)
様々な音楽ジャンルの曲、台詞、コメディーを織り交ぜたオリジナルの2枚組アルバムは、映画から単独でも成立し、当時のザッパの最も過小評価されたアルバムの一つである。ここに登場するミュージシャンのほとんどがツアーを行うことになり、その結果、ザッパの当時のライブアルバムとしては『Ahead of Our Time』(1993年発売、録音は1968年)、『Fillmore East - June 1971』に続く3作目、The Who『Live at Leeds』よりもずっと前に、ブートレッグ音源をパロディ化したアルバムで、『Just Another Band from L.A.』というライブアルバムが誕生することになった。『200 Motels』は6枚組のCDでリイシューされ、64ページのハードカバー本、映画のポスターのレプリカ、キーホルダー、モーテルのドアハンガー(Do-Not-Disturb)も同梱されているため、ラマダインの安いモーテルで地元のグルーピーと交際する間、人を遠ざけることが保証されている。ザッパのオリジナルQ&Aインタビュー、パトリック・ペンディングによる1997年のライナーノーツ、ジム・トラバース、ルース・アンダーウッド、ザッパの弟子で元GTOのメンバー、パメラ・デ・バールによる新しいエッセイが収録されている。
CD1枚目と2枚目には、リマスターされたオリジナル・アルバムに加え、デモや「第2楽章-ロック・ミュージック」と呼ばれるデモ、セッション、アウトテイクが収録されている。ディスク3には「プロテクション・リール」を収録。ディスク4には、さらにプロテクション・リールと「Bonus Swill Part 1」を収録。ディスク5には、Vault alternatesとアウトテイクを収録。ディスク6には更なる別テイクとアウトテイク、「Bonus Swill - Part 2」が収録されている。
このアルバムからの音楽のいくつかは、前述の『Ahead of Our Time』や『Fillmore East』といったザッパのアルバムや、『Cruising With Ruben & the Jets』、1971年のまだリリースされていない『Over-Nite Sensation』に詳しい人ならよく理解できるはずである。
ボーナス音楽素材としては、様々なトラック、アコースティックアウトテイクを含むスタジオアウトテイク、ミックスアウトテイク、インストアウトテイク、別テイク、ラフミックス、圧縮ミックス、FZエディット、リハーサルなどです。CD6の「Bonus Swill - Part 2」には、広告やCMなど、お宝映像が収録されている。