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ブラッド&ボーン 真拳闘魂のkuuのレビュー・感想・評価

ブラッド&ボーン 真拳闘魂(2009年製作の映画)
3.8
『ブラッド&ボーン 真拳闘魂』
原題 Blood and Bone.
製作年 2009年。上映時間 93分。

※個人的にド嵌まりアクション(冒頭五分でヤられました)でしたし、評価は贔屓目です。

闇のストリートファイトに挑む男の戦いを描いたB級作品には勿体無い男の闘い。
自らの肉体だけでぶつかり合う男たちの猛々しい姿は美しくもある。
マーシャルアーツ界のスターマイケル・J・ホワイト主演の本格的格闘作品。
因みに、実生活の彼は、8歳からトレーニングを始めた熱心な格闘家で、7つのスタイルで黒帯を持ち、26のチャンピオンシップタイトルを獲得してんのは伊達ではないかな。
スタイルは、キックボクシング、松濤館空手、テコンドー、沖縄古武道、武術、極真空手、他にも、日本舞踊の五條流。
それに、ナ・な・何と 『燃えよドラゴン』(1973年)でオハラ役をしてたロバート・ウォールが、今作品にもでてたぁ。
しかも、オハラって名前で。

刑務所から出所したイザイア・ボーン(マイケル・ジェイ・ホワイト)は、ピンボール(ダンテ・バスコ)の助けを借りて、
凶悪な黒人ギャングのジェームス(イーモン・ウォーカー)が仕切るストリートファイトに参戦する。
無敵のボーンは、次々に一発で相手を倒していく。
だが彼の本当の目的は、刑務所内で殺された親友の妻子を救う事が目的だった。
ボーンの出現を不快に思うジェームスは、最強の格闘家をジェームスの対戦相手に用意する。
そして5百万ドルを賭けて、最後の死闘が始まる。。。

今作品は、個人的には最高の低予算の武道映画の1つやと思います。
過小評価されているマイケル・J・ホワイトの魅せる武術センスを紹介するのに最適な映画かと。
今作品は意図的にシンプルなプロットになってる。
それはブルース・リー作品や、ジャッキー・チェン初期作品の様にソコは今作品を見る理由ではないし、説明も粗筋で十分かと。
また、今作品が達成しようとしていることに、ばかデカイ予算は必要ないんじゃないかな。
何故なら今作品は、マイケル・J・ホワイトの残忍かつ(悪までも闘いにおいて)、高空を舞う武術の技と優れたスタントワークを見せることが全てであると思うからです。本当にそれだけです。
正直、今作品は彼がいかに巧みな武術家であるかを示すために作られたものであり、この男がハリウッド映画のメインストリームでもっと仕事を得られないことに驚かされます。
今作品の頃は彼は40歳そこそこで(現在54歳)、見た目も動きも20代、いや30代前半にしか見えない脅威すら感じる。
80年代、90年代のアクション映画のファンなら、今作品はうってつけの作品やと思います。
マイケル・J・ホワイトは、戦闘シーンでベストを尽くして本領を発揮してました。
アクションや武術のジャンルのファンならおそらく誰でも楽しめるし、モチ🤜ろん小生も手に汗握って観ました。
脳みそをオフにして、キラー・ファイト・シーンを楽しみました。
マジに続編が作られることを願うばかりです。
kuu

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